概要
GUIアプリ制作の基礎としてオームの法則電卓を作りながらQtの使い方を解説していきます。今回はヘッダーについてやっていきたいと思います。
ヘッダーとは拡張子がhのファイルで機能は簡単に言うと目次です。変数をヘッダーファイル内で宣言します。そしてそのヘッダーファイルをソースファイルでincludeするとヘッダーファイルで宣言された変数が使えるようになります。まずは新規プロジェクトを作成し、下記資料の操作でmainwindow.hを開きます。

何やら暗号が沢山出てきましたが、その中から「public:」と「private:」を見つけて下さい。その2つを簡単に説明すると、publicはみんなの物、pritateは個人の物というイメージです。publicの下で宣言した変数をパブリック変数、privateの場合をプライベート変数と言います。前者はかなり広範囲なグローバル変数、後者は普通のグローバル変数です。(グローバル変数の解説はこちらから)今回はプライベート変数を使用します。下記の様に変数を宣言します。
コード
private:
Ui::MainWindow *ui;
float _E=0; //電圧
float _I=0; //電流
float _R=0; //抵抗
};
小数点以下も計算したいのでfloatで宣言しました。整数型のintで宣言すると小数点が切り捨てられるので注意してください。それと変数名についている_(アンダーバー)はヘッダーファイルで宣言してあることを示す印です。このような自分ルールを作っていくとプログラミングがやりやすくなります。
いかがでしたか??次回はソースファイルについて解説します。ヘッダーファイルとソースファイルは連携するのでその仕組みを解説しつつオームの法則のコードを作っていきたいと思います!!